2024.11.19 Tue
買付余力が少ない時に入金せず増やす
買付資金不足時に毎回入金してはいけない理由
株式投資を始めると、魅力的な銘柄が次々と目に留まるようになります。
当初は分散投資を心がけていても、予想以上に投資機会が増え、気づけば買付余力が底をつきそうになることがあります。
さらに、いつのまにか生活費やほかの用途のためのお金までも株式投資に回してしまう誘惑に駆られることです。
このような事態を避けるためにも、投資資金は安定した生活の上に成り立つ計画的な資産運用である必要があります。
今回は、買付余力が不足したときに毎回証券会社口座へ入金することが良くないことと、リスクについて解説していきます。
買付資金は限度額を守る
投資用の資金は金額を決めておく
投資を成功させる重要なポイントは、投資可能な資金の上限を明確に設定することです。
この金額は、生活に支障をきたさない範囲で決定し、厳守することが重要です。
また、投資収益は可能な限り再投資することで複利効果を最大限に活用し、資産の長期的な成長を目指すことが賢明です。
買付資金は複利投資で増やす
買付余力の推奨の割合
当講座では、総投資額の20~30%を買付余力として維持することを推奨しています。
市場が大きく下落した場合でも、10~20%の買付余力は確保しておくべきです。
特に初心者の方には、少額からの現物株投資をお勧めしています。
これにより低いリスクでトレード回数を増やし、様々な銘柄の特性や市場の予期せぬ動きに対する経験や知識を増やすことで、より最適な投資判断を培うことにつながります。
買付余力は常に20%前後を目安に
入金せずに買付余力を増やす
買付余力が当講座の推奨値を下回った場合、新たな入金に頼らず、保有銘柄の見直しを行うことをお勧めします。
具体的には、配当利回りやボラティリティの低い銘柄を売却して買付余力を確保します。
その際、銘柄ごとの優先順をしっかりと把握する必要がありますが、株価の5%以上の含み損のある銘柄の損失確定をする「損切り」は極力避け、逆張り投資で獲得した含み益のある銘柄の売却を優先して検討します。
ポートフォリオの中で大きな売買利回りや配当利回りは期待できそうにはないけど、利益機会を少しでも拡大するために購入した、期待値の低い購入銘柄が該当します。
ただし、将来的なボラティリティを期待して直近1年間の底値圏で購入した銘柄については余程のことがない限り売却すべきではなく、最小でもポートフォリオ全体の10~20%程度の割合で優先してポジションを維持することが推奨されます。
売買利回りの低い銘柄から売却
買付余力の重要性
買付余力は投資家にとって「守り」と「攻め」の二つの側面からとても重要な要素です。
特に、株価が大幅に下落した際、手元に余力がないと買い増しや新規参入の好機を逃してしまうことになります。
適切な買付余力を保つことは、リスクヘッジの観点からも重要であり、合理的に管理することで資産運用をより成功に導くことができます。
買付余力は投資と同じく重要
買付余力とナンピン買い
買付余力を効率よく持ち続けるためには、企業の不祥事についてのメディア報道や株価下落時の感情的なナンピン買いで、買付余力を急速に消費してしまう衝動買いを減らし、戦略的にシステマティックにナンピン買いをする必要があります。
そこで当講座では、ナンピン買付適性株価計算ツール「NapiCal(ナピカル)」の活用を推奨しています。
このツールを使用することで、銘柄のトレンドや保有単価と現在価格を基に推奨価格を算出できるので、システム的なタイミングで買付判断ができて、過度な含み損の発生を防ぎながら、重要な買付余力を維持することが可能になります。
あらかじめ買付余力を確保しておくことで、必要なときに迅速な判断と行動ができ、投資戦略全体の安定性を高めることができます。
ナンピン買いを合理化
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