2025.01.10 Fri
ダウ理論とフィボナッチ全然勝てない理由
誰か助けて下さい!テクニカル分析で勝てません
- あつまれ、株クラの森へようこそ!
株式投資のテクニカル分析で迷子になっていませんか?
毎日チャートとにらめっこしているのに、思うように結果が出ない。本や動画で勉強しても、実践で成果を上げられない。
ダウ理論やフィボナッチなど、よく聞く理論に挑戦しても、なかなか成果が出ず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この動画を見ているあなたも、きっと同じようにテクニカル分析に苦しんでいるはずです。
実は私も同じ悩みを抱えていました。
最初は、「テクニカル分析さえマスターすれば、あとは楽勝だ!」と意気込んでいました。ダウ理論の情報を集め、フィボナッチの計算式を覚え、チャートを必死に分析しました。
しかし、結果は散々。むしろ、テクニカル分析に振り回されて損失を膨らませるばかりでした。
何をどこまで信じればいいのか、どの指標が本当に役立つのか――悩んでいるあなたの気持ち、よくわかります。
多くの投資家が直面するこの「テクニカル分析で全然勝てない」課題について、一度冷静に考えてみましょう。
ダウ理論についてざっくり
ダウ理論。この名前を聞くだけで敬遠してしまう方も多いのでは?
でも大丈夫。ダウ理論とは、トレンドを見極めるための古典的かつ基本的な方法です。
ダウ理論とは、アメリカの経済学者チャールズ・ヘンリー・ダウが提唱した株式市場のトレンド分析手法です。
- トレンドは3つの相場で構成される:上昇トレンド、下降トレンド、横ばいトレンド
- トレンドは継続する:一度形成されたトレンドは簡単に反転しない
- 価格と取引量の関係:価格と取引量はトレンドを確認するうえで重要な指標となる
「相場には流れがある。トレンドに逆らうな」――確かにその通りです。
しかし実際のチャートでは、トレンドの始まりや終わりがわかりにくく、何の好材料もないはずなのにいきなり高騰したり、逆に良いIRが出た後に株価が急落することもあります。ダウ理論通りに動かない銘柄の方が多いのが現実です。
相場に寄り添う
フィボナッチについてざっくり
一方で、フィボナッチ分析は、初めて見ると戸惑いますよね。
実はこれ、自然界の神秘や建築デザインに用いられるバランス比率を株式投資にも応用する手法です。
フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見した数列のことです。
- フィボナッチ数列:1、1、2、3、5、8、13、21、34、55…
フィボナッチ数列は、「0」と「1」から始まり、次の数字が前の2つの数字を足したものになる数列です。 - 黄金比:約1.618(フィボナッチ数列の隣り合う数の比率)
- フィボナッチ分析:数列や黄金比をチャートに適用し、サポートラインやレジスタンスラインを予測
フィボナッチ分析は、相場が「どこで反発や押し目を作るか」を予測する手法です。38.2%、50%、61.8%などの比率を使い、多くのトレーダーが意識するポイントを探します。
目安としては有効ですが、多くの銘柄チャートで当てはめるのが難しいケースが多い印象です。
相場を定量的に分析
あてはまらないチャートばかり
理論通りに動くチャートを見つけた時は感動します。でも、それはいつも後付けでしかないことが多いかも。
実戦では、想定外の動きばかりで心が折れそうになる経験をした方も多いのではないでしょうか。
ダウ理論もフィボナッチも、確かに有効なテクニカル分析手法です。しかし、現実の市場では、必ずしもこれらの理論通りに動くとは限りません。
- 想定外のイベント:経済指標の発表、政治情勢の変化など、予測を困難にするイベントが多い
- 市場参加者の心理:過去データに基づく分析では、投資家心理を完全に読み取れない
- ノイズ:チャートにはトレンドと無関係なノイズも多く含まれ、分析を妨げる
一部の銘柄を除いて、どのような平均線でも、ほとんどがテクニカル分析があてはまらないのは私だけなのかと猜疑心が強くなる時が多いです。
株価は基本、上げるか下げるか、横ばいで推移するしかないわけですから、このような分析通りで勝ち越せれば皆が利益をあげられるので、逆にいうと、分析通りに相場が動くことはほとんどないのではないでしょうか。
大きな資金の流れを分析する
利上げで外国投資が逃げてしまった
東京証券取引所における外国人投資家の動向は、以下のとおりです。
- 株式保有比率: 2023年度末時点で、外国人投資家の保有比率は31.8%と、過去最高を更新。
情報源:ブルームバーグ
- 売買シェア: 東証プライム市場における外国人投資家の売買比率は、2015年以降約70%を占める。
情報源:IFA Leading
これらの数値は、外国人投資家が日本の株式市場で重要な役割を果たしていることを示しています。
最近の市場では、日銀の利上げの影響で、外国投資が日本から撤退してしまったようです。
特に2024年7月の日銀植田総裁による利上げの後は日本の株価は歴史的な暴落が発生しました。
日本の低金利で借りた円を、金利の高い国の通貨に変えて運用し利ざやを狙う投資手法のいわゆる円キャリートレードの資金が日本市場から引き揚げられたせいか、その後も数多くの銘柄が半年以上下落し続けています。
- 円安: 利上げにより、円安が進んでいます。これにより、日本株は外国投資家にとって魅力が薄れており、売りが増加しています
- 市場の不安定化: 利上げは、企業の資金調達コストの上昇につながり、経済成長を阻害する可能性も懸念されています。この不安定な状況が、市場の心理に悪影響を与え、株価の下落につながっています。
日経平均は回復し、一部の上場企業株は堅調に株価維持や上昇をしているように見えますが、日銀の買いオペによる上場投資信託(ETF)からの国債での買い支えによる株価操作であるという見方ができます。
逃がした魚は大きい
結局ケースバイケース
テクニカル分析は、あくまで市場の状況を理解するためのツールの一つです。
- 様々なテクニカル指標を活用する: ダウ理論やフィボナッチだけでなく、MACD、RSI、ストキャスティクスなど、様々なテクニカル指標を活用することで、より精度の高い分析が可能になります
- ファンダメンタル分析との組み合わせ: テクニカル分析に加えて、企業の業績や経済状況などのファンダメンタル分析を行うことで、より総合的な判断ができます
- 自分の投資スタイルに合った方法を見つける: すべてのテクニカル分析手法が、すべての人に有効とは限りません。自分の投資スタイルやリスク許容度に合わせて、最適なテクニカル分析手法を見つけることが重要です
たくさんの方法論があるものの、結局はケースバイケース。
テクニカル分析は万能ではありません。でも、相場を見る目を養うには必要不可欠なツールです。大切なのは、理論を盲信せず、市場の声に耳を傾けること。これが私の気づきでした。
この動画が、テクニカル分析に苦しんでいるあなたの助けになれば幸いです。
論語読みの論語知らず??
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