2024.11.29 Fri
貸金庫いれるな危険!!三菱UFJ銀行巨額窃盗事件
三菱UFJ銀行で衝撃の貸金庫窃盗事件発覚
三菱UFJ銀行で信じ難い衝撃の窃盗事件が発生しました。
東京都内の練馬支店と玉川支店で、貸金庫管理を担当していた管理職行員が、顧客の貸金庫から約10数億円相当の金品を盗み出していたことが明らかになりました。
女性行員の単独犯行ということで一部報道されていますが、現在警察により捜査が続いています。
被害は2020年4月から4年半もの長期にわたり、約60人もの顧客が被害に遭いました。事件発覚のきっかけは、顧客からの「貸金庫の中身が減っている」という申し出です。
銀行側の調査で犯行を認めた元行員は既に懲戒解雇されており、現在は警察も捜査に乗り出しています。三菱UFJ銀行は被害者への補償と再発防止策の検討を進めています。
なお、この2支店以外での被害は確認されていないとのことですが、似たような被害を訴える情報は、SNSやネット掲示版などで度々訴える人がいたようです。
- メガバンクの信頼を揺るがすこの事件。貸金庫利用者は定期的な確認が必要かもしれません。
貸金庫をご利用の方は定期的な確認を
Youtube動画はこちら
銀行の貸金庫とは
ここでは、銀行の貸金庫と利用方法について理解しておきます。
契約条件としては、口座保有者であることで、窓口で申し込みが可能で身分証明書などの本人確認書類が必要です。
銀行口座を開設するような手順と同じになるでしょう。
年間の利用料金は貸金庫のサイズにより5,500円~33,000円程度となっており、比較的手ごろに安全に保管できるためか、利用される方も多いようです。
利用方法は、専用ICカードキーや鍵を使用して貸金庫自体のカギは利用者が保有し、金庫自体を取り出す鍵は銀行側で保管するという、ソーシャル2重ロックシステムとなるようです。
保管できるものは、現金や貴金属、有価証券や権利書などの書類、印鑑からICカードまで、金庫サイズに収まるものであればなんでも可能ですが、中身についての確認や保証はされていないようです。
利用料金や保証対象などは銀行によって異なるようですが、基本的には安全なレンタルボックスの利用となるため、保証などは受けられないことが多いため、これまで数々の告発は、うやむやにされてきたようです。
貸金庫は貴金属のレンタルボックス
有名放送作家の貸金庫から1000万円消失⁉
今回の事件が明るみになったことで、著名な放送作家が5年前に経験した衝撃の事件が再び注目されています。
この放送作家は、銀行の貸金庫から1000万円が消えたことをYouTubeで告白。銀行で貸金庫を開けたらお金が消えていたとのこと。
銀行に確認するも、防犯カメラの記録はすでに消去。困惑の中、警察や弁護士に相談するも、証拠がなく苦境に立たされます。
しかし、その後の銀行の調査で、行員による盗難が発覚し、謝罪と返金、さらに解決金の支払いを受けました。
謝罪と返金、解決金が支払われたということは、日常的に銀行の貸金庫の中身は盗まれる可能性がとても高いことが証明されています。
この放送作家の方いわく、被害にあったのは三菱UFJ銀行ではないとしていますが、解決金が支払われていることから、たとえ当該銀行であってもそれは開示しないでしょう。
また著名な放送作家であることから仮に三菱UFJ銀行でなかったとしても、口座開設をしているメガバンクといわれる都市銀行である可能性はかなり高いといえるでしょう。
貸金庫の窃盗発覚は氷山の一角の可能性
メガバンク貸金庫の見えない不安
今回の三菱UFJ銀行で巨額の貸金庫窃盗事件が発覚したことは、社会に大きな不安やメガバンクの信頼を失墜させることになりましたが、同時に貸金庫の不確実性にも注目が集まっています。
貸金庫の中身は誰にもわからない?
今回の事件では被害総額が約10数億円相当となっていますが、貸金庫の中身は預けた本人でさえも忘れている場合があり、被害は自己申告制に基づくようになるようです。
なかには現金を保管する人もいるようで、銀行口座の残高になると都合が良くないお金もあるようです。
ただ、数百万円から数千万円の貴金属を保管する場合、銀行側に中身を無保証で預ける人がいるだろうかという疑問が湧きます。
まさに銀行の貸金庫は中身は開けてみるまでわからない、中身の状態が不確かな状態が継続する思考実験であるシュレーディンガーの猫状態であるといえるでしょう。
行員が盗んだり差し替えたりしてしまっても、預けた本人以外確認できなかったり本人すら忘れてしまっているリスクがあるようです。
安心できないのは銀行だけじゃない
保管庫の鍵と貸金庫の鍵の両方を、ある程度の責任ある職位の行員であれば、組織内で気づかれることなく自由に中身を取り出せることが明らかになってしまいました。
これは銀行の貸金庫だけでなく、あらゆる第三者サービスに該当するでしょう。
たとえば不動産物件の鍵なども、マスターキーを不動産会社が保管していたり鍵交換業者なら簡単に入手することが可能な点です。
- 安全であるかどうかは本人が確認するまでは曖昧な状態
今回の事件は、あたかもシュレーディンガーの猫の思考実験のように、財産の安全性は自ら積極的に確認し、信頼できるセキュリティ対策を講じることでしか、その実態を把握できないことを改めて示しました。
わたしたちは大きな企業看板や仕立てのいいスーツを着た、高級な時計をつけた聡明なセールスマンの言葉を鵜呑みにせずに、しっかりと精査して対応しないと財産をすぐに失ってしまうかもしれません。
さらに”信頼の価値”というのは、時として十数億円以上の価値があることが証明されたわけですから、日頃から信頼できる人がどれだけ周りにいるかということは金品には代えられない、大きな財産のひとつであるとも言えるかもしれません。
信頼の価値はプライスレス
掲載情報につきましては当社が独自に調査、検証および収集した情報です。
情報の妥当性や確実性を一切保証するものでなく、情報や内容が訂正や修正、変更されている場合があります。 よって、当社サイトの利用により生じたいかなる損害等についても運営側にて一切の責任を負いません。掲載情報の修正・変更等をご希望の場合はお知らせください。