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2023.06.20 Tue  2023.06.22

新NISAの口座開設の流れとメリット・デメリット

生活施術

新NISAの口座開設の流れとメリット・デメリットのイメージ

新しいNISAのメリットについて-証券口座を開設する

今回は、新しいNISA制度について分かりやすく解説し、その仕組みやメリット、さらには証券会社での新NISA口座開設までの手続きについてご説明いたします。

NISAとは、2014年1月に導入された非課税制度であり、少額からの投資を行う方々を対象としています。

この制度では、日本における株式や投資信託による売却益や配当に課される税金を、一定の制限の下で非課税とすることができます。NISA制度の法的根拠は租税特別措置法によって定められています。

これによって、投資家の皆さんはより柔軟かつ長期的な投資が可能となり、税金面でのメリットも享受することができるでしょう。

2022年12月16日に自由民主党・公明党により取り纏められた報告書「令和5年度与党税制改正大綱」においてそれまでのNISA制度の抜本的な拡充と恒久化の方針が発表されます。

この報告書の公表により2024年以降、NISA制度は大幅に拡充され恒久化されることになります。

[自民党]令和5年度税制改正大綱

すでにつみたてNISAの口座を開設している場合は、そのまま自動的に移行が可能となっており、開設の証券会社を変更する場合は、移管の手続きが必要となります。

各証券会社では、新NISA口座の開設手続きもスムーズに行っておりますので、ぜひ活用していただければと思います。

Youtube動画はこちら

まず新NISAについて理解しておきます

新しいNISAには以下のポイントがあります。

  • 非課税保有期間の無期限化

NISA口座で保有する投資資産の非課税期間に制限がなくなります。

  • 口座開設期間の恒久化

新NISAの口座開設期間は制限がなくなり、いつでも開設することができます。

  • つみたて投資枠と成長投資枠の併用

新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用することができます。つみたて投資枠では年間120万円まで、成長投資枠では年間240万円まで投資が可能であり、合計して最大年間360万円まで投資できます。

  • 年間投資枠の拡大

新NISAでは、年間の投資枠が拡大されます。つみたて投資枠では年間120万円まで、成長投資枠では年間240万円まで投資ができます。

  • 非課税保有限度額の設定

非課税保有限度額は、全体で1,800万円までです。成長投資枠は1,200万円までとなっており、この枠の再利用も可能です。

以上が新しいNISAのポイントになります。

年間投資枠の上限額や非課税保有期間は大幅にアップグレードされており、より多くの資産を集めやすいように改変されている印象です。

新しいNISA|金融庁

新NISAは非課税保有期間が無期限

新NISAの証券口座開設の流れ

SBI証券の口座をお持ちの例でNISA口座の開設の手順と流れになります。
2024年から開始されるため2023年時点では、つみたてNISAで申し込む方法となります。

WEBでお手続きの流れと書面でのお手続きの流れの2種類がありますが、基本的には同じ書類を送るだけですので、WEBでお手続きの流れで説明します。

Step1
「NISA・つみたてNISAに申し込む」 ボタンから申し込み画面へ進めます。
Step2
お申込み画面でつみたてNISAを選択してフォームの入力と必要書類のアップロード
Step3
NISA取引開始!(仮開設)※お申込から最短2営業日
Step4
税務署の確認
Step5
NISA開設完了!

となり最短で2営業日で仮開設が可能になります。

NISA・つみたてNISA口座開設の流れ – SBI証券

SBI証券なら最短2営業日で仮開設が可能

新NISAのメリットと良い点

ここでは新しいNISAの良い点、メリット面について説明させていただきます。

制限緩和により長期運用ができる

従来のNISAにおける投資額の制限や期間の制限がありましたが、新NISAでは投資額が合計1800万円まで拡張され、非課税保有期間は無制限になり長期運用が可能になりました

売却後にも非課税枠を再利用できる

一般NISAやつみたてNISAは売却したあとに非課税枠を再度使用することはできませんでしたが、新NISAでは何度でも再利用できるようになりました。

つみたて枠と成長枠と2種類の併用投資ができる

投資対象はつみたてNISAのつみたて投資枠である金融庁限定の投資信託と一般NISAの成長投資枠である上場株式や投資信託等の両方に投資可能な点です。

分散と運用の選択肢が広がる

これまでのNISAの場合は一般か積立のどちらかに限定されてしまいますが、新NISAの場合はつみたて投資枠と成長投資枠で選択できて自身で判断する要素が増える

投資額以外の制限が停止されている

新NISAのデメリットと気をつける点

メリットばかりの新NISAのように見えますが、デメリットとなる点についても理解しておく必要があります。

  • 投資枠や投資銘柄の選択については判断が必要になる

新しいNISAではつみたて投資枠と成長投資枠の選択が可能で、銘柄の選択肢も広がることから、従来のNISAよりも選択や判断が必要になります

  • 現行NISA口座の保有商品は新しいNISAへロールオーバーができない

従来のNISA口座で投資した商品は新しいNISAへロールオーバーすることはできません。
一般NISAは別口座にする必要がありますが、つみたてNISAは自動的に併用口座へと移行されます

  • 長期投資が可能になるため将来的な株式市場が予測しずらい

投資期間に制限がなくなるため無期限での長期投資になり、将来的な資産の変動が予測できない点がある

制限なくなり選択肢が増えるので判断が必要な局面が増える

新NISAの月々の積立金の目安

毎月の積立額ですが、従来のNISAはそれぞれの上限額が低めに設定されており、つみたてNISAは年間40万円となるため毎月3万3,333円までが上限となり、一般NISAは年間120万円となるため月に10万円までが上限となります。

ある市場調査では、つみたてNISAの平均積立額は2万5千円弱とされており、新NISAでの見込み平均積立額は4万5千円前後とデータ集計がなされています。

とはいえ、上記はあくまでも目安の積立金となるので、各世帯ごとに生活に影響のない可分所得や貯蓄の範囲内で、毎月の積立金を無理なく決めることがもっとも大切といえるでしょう。

投資は基本的に余剰資金で行う
  • 著述者:朝倉哲也 / Tetsuya Asakura

    クラウドソーシング専門サービスWebCreatorCloudProject TRIBECA統括責任者。Webクリエイター/Webディレクター。

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