2026.05.16 Sat
美味しい適当チャーシューの作り方

1. 材料の確保
チャーシュー作りで最初に必要なのは、豚バラブロック肉である。スーパーでも精肉店でも比較的手に入りやすく、価格帯も幅広い。脂身と赤身が層になっているため、長時間加熱しても硬くなりにくく、家庭用チャーシューとの相性が良い部位として広く使われている。
肩ロースを使う人もいるが、家庭で「失敗しにくい」「柔らかくなりやすい」という意味では、豚バラブロックは非常に扱いやすい。特売日にまとめ買いする人も多く、最近では大型スーパーで輸入豚バラが安価に並ぶことも珍しくない。
また、特別な高級食材を揃える必要がない点も、チャーシュー人気の理由の一つである。醤油、砂糖、酒、みりんなど、一般家庭にある調味料だけでも十分に味が作れる。
家庭料理としてのチャーシューは、「店の完全再現」を目指すよりも、「家で簡単に美味しく食べられる」が重要になる。その意味で、豚バラブロックは非常に優秀な食材と言える。
2. あまり下ごしらえはしない
本格料理では下茹でや臭み抜き、タコ糸固定などを行う場合もある。しかし家庭料理では、そこまで厳密に準備しなくても十分美味しく仕上がる。
特に圧力鍋を使う場合は、高温高圧によって肉が柔らかくなり、臭みもかなり抑えられる。そのため、軽く表面の水分を拭く程度でそのまま焼き始める人も多い。
もちろん、気になる場合は軽く塩胡椒を振ったり、酒を少しかけたりしても良い。ただ、「準備が面倒で作らなくなる」より、「気軽に作れる」ほうが家庭料理としては重要である。
最近はSNSや動画サイトで“本格派レシピ”が増えたが、家庭料理は多少適当でも成立する。むしろ、その自由度こそが自家製チャーシューの魅力でもある。
3. 初期調理は豚バラブロックを焼く
最初に重要なのは、豚バラブロックの表面を焼く工程である。油を少しひいたフライパン、または圧力鍋本体で直接焼いても良い。
表面を焼くことで香ばしさが加わり、肉の旨味や脂の風味が強くなる。全面に軽く焼き色が付く程度で十分であり、完全に火を通す必要はない。
この段階で、ニンニクを入れる人も多い。チューブニンニクでも問題なく、香り付けとして十分役立つ。さらに、料理酒、赤ワイン、マヨネーズを少量加える人もいる。
マヨネーズには油分と酢が含まれているため、肉を柔らかくしやすいと言われることがある。料理酒やワインは臭みを和らげる目的で使われることが多い。
ただし、この工程も厳密である必要はない。家庭料理では「今ある調味料で気軽に作れる」ことが継続性につながる。
4. 最終調理は圧力鍋または調理鍋
焼き終わった肉は、調味液と一緒に圧力鍋や鍋へ移す。
基本の味付けは、醤油、砂糖、料理酒、みりんだけでも十分美味しい。ここに生姜やニンニクを加えると香りが強くなる。生姜やニンニクは、生タイプがなくてもチューブで問題ない。
さらに家庭によっては、にんべんのつゆの素、オイスターソース、鶏ガラスープの素などを追加する場合もある。これらは旨味成分が強いため、比較的簡単に“店っぽい味”に近づきやすい。
ネギの青い部分を入れるのも定番で、香り付けや臭み対策としてよく使われる。
最近では炊飯器調理を行う人もいる。低温で長時間加熱されるため柔らかくなりやすいが、メーカーによっては非推奨としている場合もあり、臭い移りや故障リスクを指摘する声もある。
5. 圧力鍋を使う場合
圧力鍋最大の利点は、短時間で肉を柔らかくできる点である。
通常、豚バラブロックを鍋で柔らかく煮込もうとすると1時間以上必要になることも多い。しかし圧力鍋では、30分程度でもかなり柔らかく仕上がる。
一般的には、強圧設定で加熱することで肉繊維が崩れやすくなり、ホロホロ食感に近づく。メーカーによっては「合計60分ほど加圧すると本格角煮レベル」と案内される場合もある。
ただ、家庭で食べるチャーシューとしては、そこまで極端に煮込まなくても十分美味しい。15分加圧→裏返して再度15分程度でも、箸で崩れるほど柔らかくなることは多い。
実際、ラーメン店レベルの柔らかさに近い仕上がりになるケースもある。
一方で、圧力鍋は高温高圧を扱う調理器具であり、使用方法を誤ると危険を伴う。蒸気噴出ややけど事故の例もあるため、説明書やメーカーの使用方法を守ることが非常に重要である。
6. 調理鍋や炊飯器で作る場合
通常の鍋で作る場合は、弱火で長時間煮込む方法が一般的である。1時間前後煮込むことで、徐々に柔らかくなっていく。
ただし、火加減管理やガス代、調理時間を考えると、効率面では圧力鍋のほうが有利という声は多い。
炊飯器調理については、保温機能や炊飯モードを利用して低温加熱するレシピも存在する。ただ、炊飯器は本来炊飯用家電であり、長時間の肉調理を想定していない機種もある。
そのため、臭い移りや故障リスク、メーカー保証対象外になる可能性などもあり、慎重に扱う必要がある。
7. 出来上がり
調理後は、すぐ切るよりも一度冷ましたほうが味が染み込みやすい。冷める過程で肉が調味液を吸い込み、味が安定しやすくなる。
完全に冷めたら好みの厚さに切り分ける。薄切りならラーメン向き、厚切りならご飯のおかず向きになる。
保存については、冷蔵なら2〜3日程度が一般的である。冷凍保存なら2〜3週間程度保存できることも多い。
最近では、自家製チャーシューを小分け冷凍して、ラーメン、炒飯、丼もの、おつまみなどに使い回す家庭も増えている。
家庭チャーシュー最大の魅力は、「意外と簡単なのに満足感が高い」ことである。完璧を目指さなくても、適当に作って十分美味しい。それが家庭料理として長く愛されている理由なのかもしれない。
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